バイオリンにTAM氏を迎え、全曲フルバイオリンアルバムとなっています。
第1弾として「冬」をテーマに6つの楽曲を集めました。どうぞお楽しみ下さい。

出展:Kanon「冬の花火」
TAMUSICさんの「Kanonバイオリン」収録曲。かのCDでは締めの1曲でしたが、今回は1曲目に持ってきました。ヴァイオリンとフルートによる二重奏と柔らかなパーカッションで、このCDが始まります。
アレンジ、ヴァイオリンの要素としては他よりもシンプルかつ薄味ではありますが、原曲の空気感をそのままに、幻想的ながらも可愛らしいお茶目っぽさを残しています。何が言いたいかというと、あゆあゆ可愛いです。たまりません。
と、この曲に代表されるように今回のCDには「冬」成分が多めです。時期としては若干ずれこんでいる気がしないでもありませんが。
出展:CLANNAD「メグメル」
TAMUSICさんの「CLANNADバイオリン」収録曲。元はK×A*Cherry'sさんのCDにボーカル向けでアレンジしたもので、それをCLANNADバイオリンに収録するにあたってアコーディオンを追加したりなど新たに再調整したバージョンになります。
CLANNADにはどちらかというと「春」というイメージがありますが、このアレンジは「冬」のイメージです。原作で言うところのアフターストーリーノーマルルート、と言えば判りやすいでしょうか。このゲームで最も好きな……というか印象に残ったエンディングです。他のキャラエンドも好きなのですが、メインブランチとして特に印象深いです。
今回の収録曲の中では、最も厚み、深みのあるヴァイオリンをお届けします。
出展:CHRONO TRIGGER「風の憧憬」
クロノトリガーでは指折りで大好きな曲。ナイロンギターを中心に、素朴ながら優しいアレンジにしました。またこの曲はTAM氏の他にゲストプレイヤーとして、フルートのRavy氏を迎えています。
この曲が流れる世界設定的なものもあり、原曲はなんとなく不安を感じさせる雰囲気があるのですが、今回のアレンジではどちらかというと並木道だったり、田園風景だったり、車窓からの景色だったり……どちらかというとそんな空気にまとめてみました。タイトルに「sweet Avenue 3rd」と名付けるかどうかで数日悩み(笑)、結局は保留にしました。
歌うようなTAM氏のヴァイオリン、Ravy氏のフルート、そしてやわらかいギターの音をお楽しみください。
ちなみに、聴く人が聴くと判るのではと思いますが、友人であるRuhe氏による同曲のアレンジに感化されて作った曲です。以前に最初の数小節だけ打ち込んだファイルが放置されていたので、今回打ち直して完成させるに到った、という経緯があったりします。本当に余談ですが。
出展:UNLIMITED:SaGa「旅の七人」「バトルテーマI」「DG "sine"」
個人的には「やっとこの作品のアレンジができた」という思いです。いつかやろういつかやろうと思って、Celestia1の頃からこっそり挑戦はしていたのですが、日の目を見るのに結局こんなにも時間が経ってしまいました。
この曲のアレンジ元は「バトルテーマI」としてはいますが、雰囲気としては「DG "sine"」のアレンジと言ったほうが正しいです。実際、制作中により聞き込んだのは後者の曲で、テンポもそれに合わせてがっつりスローテンポにしています。メインの楽器編成はギター、エレピ、ドラム、パーカッションにパンフルートとヴァイオリンという、至ってシンプルな構成ですが、どことなく地に足が付かないような、そんな空気になっています。
出展:FINAL FANTASY 6「The Decisive Battle」
サイトで2003年に公開した、ピアノ連弾による5拍子アレンジです。(公開中のバージョンはこちら(MP3))
原曲を完全に破壊した疾走系の短いアレンジですが、個人的にもお気に入りでした。TAM氏から「弾いたら面白そう」とのアプローチもあり、ピアノの音色を再調整。新たにドラムを追加し、TAM氏のヴァイオリンを乗せて3ピースにした、7年越しのリアレンジとなります。更にカスタネットでフラメンコのスパイスも入れてみましたが、結局のところはよりカオスに近づいただけという気もします。狂詩曲らしいといえばらしいですね。
アレンジした当時は親と大喧嘩した鬱憤晴らし(笑)程度でしかなかったのですが、そういうストレスがむしろ、この曲にスパイスをきかせているのかもしれません。
出展:聖剣伝説 Legend of Mana「滅びし煌めきの都市」
projectΓ 2006さんの「風霜 -the passage of wind-」収録曲。TAM氏とコラボレーションする切っ掛けとなったCDであり、その処女作でもあります。この曲がなければ、今回のCDも生まれることはなかったことでしょう。
原曲とあの珠魅のイベントは個人的にも大好きなのですが、このアレンジでは完全に度外視しています。冬と雪と女の子とベンチ、というイメージから作り上げた3拍子アレンジで、収録されたCDには詩めいたものも載せたりしました。そんなちょっとした物語もあるのですが、もちろん知らなくても楽しめるのではないかと思います。
間奏部では、聖剣伝説2/3のメインテーマとも言える「天使の怖れ」のメロディを乗せたりしていますので、そちらにもご注目ください。