2004.06.16 (Wed)
■ 「ICO 〜霧の城〜(宮部みゆき著)」を購入。学校で半分ちょっと読んだ。ICOって主人公の名前だったんだね。知らなかったよ。まあICOのサントラかけながらICOを読む。なんて贅沢な。
■ [雑記] 共同作業
以前の日記でやった性格診断結果からも判ると思いますが、自分は共同作業・共同製作が苦手です。苦手と言いますか、そういう考えが殆ど欠落しています。「自分一人でやったほうが効率いいじゃん」という考えが基本的に常駐しているのです。
だからこんなにも様々なジャンルを食い漁ってるのかもしれないですね。音楽でもそうだし、CGやら小説。全て自分一人でやった方が効率がよいと思うし、何より統一感が出る。同じ作者であるからこそ、同一の事象を他人に伝える際には観点が食い違うことなく自然と表象できる。統一感、拘り、そういったものを重視する際は矢張り個人作業のほうが良いと思うのです。
然し其れだけでは駄目。だったら世の中の会社の存在が不可思議なものになる。あれらが何故上手く機能しているのかと言うと上層部・指令系統が非常に手際良く統制しているから。命令を下す側が全体を把握し、個人を叱咤し、激励し、意志・気合の統一化を図る。此れによって個人作業を越える迅速さ、正確さが生まれるという仕組み。
ただ其処には個性が切り取られている。
個性を生かした共同作業、この矛盾した手法を今は追いたい。其れを統制するのは困難だと思うし、纏まりが出ずにばらばらの道を歩んでしまうことになるのは目に見えている。音楽の演奏とは違って、複数人数で一つのシナリオを書き上げるなんて難しい。ことシナリオ、物語を編むのには特にそう思う。複数の観点・視点が混ざり合う事によってハチャメチャな文章が出来あがるのだから。でも、もし、其れを成立させる事が出来れば素晴らしい作品が出来あがるのではないかとも思う。
其の一つにリレー小説が在る。物書きサークルの方で現在進行中だが、ああやって進行していく物語と言うのはお互い如何いう展開になるかさっぱりわからないが、或る程度実力のあるものたちがそうやって繋げて行く事に因って二つとない独特の作品が生み出されると思う(ただ読者側の目には如何映るのか判らないのだが)。
話が逸れたが、作業の統制というものにはリーダーが不可欠である。其れが方向性を見失えば、全ては崩壊するのだ。何を作り、何を求めるのか。地盤を固めていない家など、恐ろしくて住むことなど出来ないのだから。