2009.07.28 (Tue)
■ [音楽] 昔の話、音の話。
ちょっとした昔話と、自分語りです。
「音源(シンセ)って、どのタイミングで買い替えたら良いんだろう?」
という話題が、その昔ありました。たぶんいざやさんとかとしたような覚えがありますので、7年くらい前ですかねえ。ちょうどMIDIからMP3へ時代が移り変わりはじめてた頃です。
命題としては今でも通じるような気はします。新しい音源は興味あるけどちょっと高い。今の環境に不満があるわけでもない。でも欲しい。そんな時ってありますよね。まあ今の自分がそうなのではあります。時々そんなことを思っては、うんやっぱいいやとなる。まあ他にも欲しいゲームもあるし音ばっか作ってるわけでもないですからね。
それはそれとして。その命題が上がったときは、確かこんな結論に至ったような覚えがあります。
「その音源のサンプル曲を超えられる曲が作れたら買い換える」
受け取る人によって解釈は様々だとは思いますが、今のところ自分はこれに則って、SD-90を使い続けています。未だにサンプル曲を超えられたと思えてないので、買い換えません。別にサンプル曲に限った話ではないです。たとえば、その音源と似たような音を出す音源を用いたある曲を超えるまで、でも良いです。要はその音源の力を最大限に引き出せるようになるまでは使い込んで、それまでは新しい音源を買うべきではない、と思っています。
まあそこまで厳密に拘っているわけではないのですが、まだ伸びしろがあるのにその音源に見切りをつけてしまうってのはかわいそうだし、何よりなんか負けた気がするじゃないですか。併用ならまだ良いんですが、使わなくなっちゃう、というのは勿体ないですし。
で、ここからが本題。
当方はこの音源のサンプル曲ではなく、別に目標としている曲たちがあります。どれも打ちこみで似たような音源を使ってますし、音も聞き取りやすいし、でもそれ以上に、ここまで音源の力を引き出せる曲を書いているのが悔しいと思っている曲です。自分の中で、これらを超えるまでは音源を買い換えるつもりはないと断言します。
焦らしてもしょうがないので何の曲かと言いますと、
- YUCCA Project
- PCゲーム「智代アフター」サントラ
- VaLSeさん
です。
1番目はMANYOさん、2番目は麻枝准さんとまああれげ業界では有名な方々ですが、それぞれこの2つの音源は、どれも当方の使ってる音源構成に近いです。麻枝さんはこのアルバムではまんまSD-90を使われてるんだったような気がしてます。
3番目のVaLSeさんもSD-90ですが、特に世界構成が目標です。muzieで「旅立ち」を聞いてすぐにアルバム「The Line」を衝動買い。同人も含め、最も聞きこんでるインディーズアルバムです。
これらの曲は、当方が使ってる音源と似たような音ながらも、ホントに打ちこみでの表現力の奥深さとそのチカラを感じさせてくれます。かすっているかもしれませんが、まだ明確に「超えた!」と感じたことはないです。今でも常に、これらの曲を意識して曲作りをしています。こっちに足を踏み込んだのはまた別の曲たちですが、実際の曲作りではこれらの曲が深奥に根付いてるって感じはありますね。
たまーに「新しい音源買ったら?」という話題になると、自分もあれいいなこれいいなと探したりもするし自分に足りない音はあれだよなーとか分析したりもします。が、いつもこの戒めがきいて踏みとどめられてます。何より、今使っているSD-90が好きだっていうのもあるんですけどね。併用すりゃいーじゃんという話でもある(確かに他の音源もそれなりに使ってる)んですが「今の環境でまだやれることをやりきっていない」という感じがまだしているんです。
なので当方は、まだ環境を拡張しません。自分の曲を聴いていて前回の曲よりも今回の曲、という成長が見られるし感じられる以上は、まだ伸びしろがあるってことですからね。