2011.12.18 (Sun)
■ [Game][お買い物][写真] PS Vita使用感的なおはなし(割と長め)
待ちに待った発売日。PSVが昨日の10時頃に届きました。感想でも書いていこうかなと。
当方が買ったのは以下の4つ。
- PS Vita本体(3G/Wi-Fi版)
- クレードル
- メモリーカード32GB
- ポーチ
■メモカについて
メモカは当日買いだと32GB全滅だったようですね。PSV予約したときについでにメモカもセットで予約しておいて良かった……。先日AV Watchで開発スタッフさん方のインタビュー記事を読んだときに「専用メモリーカードはゲーム用のセーブメディアではなく、Vitaの「ストレージ」なのです」という文章があって、それを読んでちゃんと32GBを予約しようと思っておりました。PS1・PS2・PSPのメモカの感覚ではなく、むしろPS3やXbox360のHDDのような感覚なのだろうなあと思う次第です。
実際これはめちゃくちゃ小さくて、本当に小指の爪程度のサイズ。これを頻繁に挿しかえるようなことは考えていないんだろうなあと思わせられました。差し込み口も小さいしね。言うなれば、換装型のHDD。インタビュー記事にもあった、以下の言葉がすべてを物語ってるなあという感じです。
最初から内蔵ストレージを用意しても良かったのですが、そうすると容量によってバリエーションが増えますし、容量が増えるたびに本体を買い換えていただくことになります。それよりは、予算に応じて専用メモリーカードを買い換えていただいた方がいいだろう、と考えたわけです。
なので本体を買うときには、メモカの分まで予算に含めて検討するのが良いと思います。
ちなみにDL版ソフトの容量ですが、当方が買った真・三国無双NEXTの容量は1.4GB程度でした。ご参考までに。
操作感について(PSPとの比較)
やっぱ気になるのはPSPとの比較だと思うので、このあたりを中心に。
右スティックが追加されたこともあるんですが、全体的にボタンが小さくなりました。なので指が大きい人は、事前に試遊とかで触って感覚をつかんだ方が良いかもです。まあそれでもボタンが大きい版があるわけではないのですが。
スタートボタンもスティックの下に来たので、慣れるまでは位置に戸惑う感じです。あとスタート・セレクトボタンは前よりも全体的に平坦になったので、押すときにこれまでよりもしっかり押さないとって感じになりました。ボタンを多用するようなゲームでは大変かなあって感じです。零式やってて若干の違和感はあったので。
スティックに関して「ボタン押すときに引っかかって邪魔」って話を見かけますが、このあたり自分は特に不満ないです。
上の写真はPSVの上側面の位置なんですが、音量ボタンはここに来ました。なので音量調整には右手人差し指でって感じになります。前は親指とかでやってたと思いますが。あとPSPで言う「♪」ボタンはなくなったので、とっさに消音したいってのが不可能になりました。まあ、そこまで需要もなかったと思いますけどね。
PSPのゲームは(DL版のみですが)普通に動きます。プレイ中に画面を長くタッチすると、こんなコンフィグ画面が出ます。
フィルタとかはともかく、一番気になるのはこの「右スティック」って設定ですかね。右スティックを何に使うか、この設定で割り当てることが可能です。デフォルトは未使用になってます。たとえば十字キーを右スティックに割り当てれば、モンハンやゴッドイーターでの視点切り替えに右スティックを使うことが出来ます。便利! 他にもこんな↓設定があるんで、ゲームに応じて設定を変えて使いましょうという感じです。
ちなみにこの設定はPSPゲーム全般で統一した動作なので、ゲームごとに設定が保存される訳ではないです。ちょっと残念。
■PSPゲームを遊ぶ方法
セーブデータは、公式のこちらの記事をご参照ください。基本PS3経由です。PC経由は知らない。
→PlayStation®Vita | PSP®Gameとの互換性 | PSP®Gameを遊ぶには | プレイステーション® オフィシャルサイト
ゲームソフトはPSV本体でDLしなおしです。PS3でDLしてPSVに転送するでも良いのですが、うちの場合はゴッドイーター、セブンスドラゴン2020の転送が何度やってもうまくいかなかったので、ちゃんとPSV側でDLするのが良いと思います。まあPS StoreからソフトをDLする際はバックグラウンドでDLできるので、他のゲームで遊びながらちまちまDLしていくのが良いのかなあと思います。
あとPSP・PSV間での通信対戦は可能です。零式で動作確認できました。
UMDを持っているソフトに関しては、DL版を安価(500~1500円程度)で買うことが出来ます。こちら「UMDパスポート」をお読みください。まあそうは言っても、DL版を買い直してまでPSVでやりたいソフトって、そうそうないと思いますけどね。なのであくまでもおまけ程度で良いのかなあと思います。
取り敢えずこれだけ入れました。(右下はデフォでインスコされてるゲーム)
■PSV本体の操作とか
ホーム画面が一新されてだいぶ印象が変わりました。とにもかくにも「いまどきのスマフォ・タブレットPCっぽい」感じです。どことなくAndroidっぽいインタフェースなのもあって(Androidと互換が若干あるようだし)、いっそうその感想がわきました。基本的にホーム画面では全部タッチ動作。十字キー、ボタンはほぼ一切使いません。このあたり最初は戸惑いました。でも使っていくうちに「ああこれはゲーム機であると同時にガジェットなんだな」って思ったら凄く納得しました。
特にこのゲームのスリープ画面なんですが、まさにiPhoneやAndroidみたいな感じです。
右上の角が折れてると思いますが、これを剥がすようにフリックしてスリープから復帰します。
この「剥がす」って動作、ホーム画面で各アプリやゲーム(いわゆるタスク)を完全終了させる際にも使うんですが、これが実に爽快。ぺりっと剥がして捨てる感じが、なんかついつい剥がそうって気になっちゃうんですよね。このあたり面倒くさいって思う人も居るかもしれませんが、自分的には「遊び心」があっていいなあって思います。最初に剥がしたとき、思わずにやっとしちゃいましたしね。
何かアプリやゲームをする際には、まずアイコンをタッチして「Live Area」を起動します。スマフォなOSで言うところのタスクです。このLive Area上で「はじめる」ってボタンを押すことでゲームがやっと始まります。で面白いのは、このLive Areaに色んな情報があることなんですよね。PS StoreのLive Areaだと色んな新着ゲームの広告がランダムに表示されたり、PSVゲームも追加アイテム情報やWebでの検索へのリンク、アップデータのDLとインスコもここに載るので、まさに1個のアプリの入り口って感じ。わくわくする感じがして好きです。
ちなみにPSPゲームもLive Areaがあります。
ゲーム中にPSボタンを押してホーム画面に戻ると、全部の動作が一時スリープ状態になってくれます。そこでTwitterを開いてつぶやいたり出来るってわけですな。便利! 残念ながらブラウザはゲームと排他(どっちかしか起動できない)なんですが。ここはやや不満なところ。
■ちょっとハード的なとこ
電池の消費はやや早めです。というのもネットワーク対応のゲームばかりやってたからかもしれませんが。常時ネットに繋いでると4~5時間くらいで電池が赤くなる感じです。が、まあこれくらいが普通じゃね? という気もしてきた。わからん。買ったばかりなのでまだもうちょい使い込まないとって感じかもです。
電源コード。ちょっと驚いたのですが、普通にUSBケーブルでした。iPadに付いてるような、AC電源にUSBケーブル挿すタイプの電源ケーブルがついてます。なのでPCやPS3に繋いでも充電できるのがちょっと新感覚。このあたりもスマフォっぽい感じですなあ。
PSPのゲームの映り具合ですが、やっぱり荒いです。餅は餅屋とでも申しましょうか、有機ELは綺麗なんだけどドットがかなり気になります。DSのソフトをDSiLLでやったような感覚。と言ってもDSiLL持ってる人が少ないから分からないか……(笑
カメラは期待しない方が良いです。感覚としてはiPad程度です。
■みんなといっしょ
無料でDLできるゲームに「みんなといっしょ」というのがあります。通称、みんいつ。
オンラインでお友達やロビーに居るそこらへんの人に名刺配って、その人たちを自分の庭に呼んで仕事をさせながらコミュニケーションする……とこう書くとなんか変なゲームですが、これがまた面白いんです。やってみるまでは「いつものトロゲーだろう」と思ってたんですが、やってるととても楽しい。PSV買った方は是非ともまず最初にインストールすべきかなあと思います。
ぶっちゃけTwitterアプリが割と普通なので、こっちで遊んでた方が良いです。
ちなみに当方のPSNアカウントは「zephyrcradle」なので、PSV買った人もPS3しか持ってない人も良ければ登録してやってくださいましー。
■総評
個人的には大満足。一言で言えば「スマフォをベースとしたゲーム機」。スマフォっぽい動作をしつつもやっぱり遊び心があふれてるし、しっかりとゲームのツボは押さえてる。PS3のtorneが出たときも、インタフェースがものすごくゲームっぽくて楽しみながら使えるという素敵な感じだったのですが、今回のこのインタフェースも凄くイマドキっぽい感じで、そしてゲーム機らしいなあって思うんですよね。好意的解釈過ぎるかなあ。
ややずっしりと重くはあるのですが、それでも触っていて楽しいガジェットであり、ゲーム機。それがPSVなのかなあと思います。
ただこの先数年戦えるのかというと……神のみぞ知る、かなあとも思わなくもなかったりします。