2012.02.12 (Sun)
■ [更新][音楽] CelestiaXに天地創造のアレンジを投稿しました!&IAのはなし
しました! サーバーが重いのでSoundCloudのリンクを張っておきますね。こっちで聴くと若干サーバー愛護になります。
色々とコラボしてギター、ベース、ホイッスル、アコーディオンを弾いてもらったというまた奏者の方様々な感じに仕上がっております。ホント、めちゃくちゃ良い曲になりました。ありがとうございます!
日記では、今回使ったボカロについてでも。
先日ちょろっと書きましたが、ボカロのIA-ARIA ON THE PLANETES-を買って、今回の曲に使用しました。Liaさんの声がベースなので、透き通った感じの綺麗な声でした。ボカロをほとんど初めて触るにしても、なかなかいじりやすいUIと音で、いじくってて楽しいと感じる程度には楽しく使うことが出来ました。
IAの公式サイトに上がってたりサンプル音源CDの「IA/00」に入ってる曲が、ことごとくIA向けに思えなくて正直どうなのとは思ってました。別に4つ打ちが悪いと言っているわけではないのですが、IA(Liaさんの声)を最大限に発揮できるのは、そういうテクノ・トランス系ではない、と思うんですけどねえ……。まあシンセを何に使おうと作り手の自由なので、自分はそう使わない! というだけですが。取り敢えず「IA/00」のCDに入ってた曲がほぼ全部4つ打ちだったのはどうよって思いました。
そういうのもあって、自分はこの曲を選びました。やっぱりこういう曲調でこそ、IAの音が映えると思うのですよね。
まあそれはさておくとして、弄った感想でもまたちょこちょこ。
ボカロ3のスクショ↑(クリックで大きくなります)。DYN(MIDIで言うところのExpression)はこんな感じで弄りました。普段バイオリンの音を調整するときとほぼ同じような感覚でいじりましたが、だいたいそれで正解っぽいです(少なくともIAの場合は)。発音の頭をやや下げ、音の終盤でDYNを64の位置まで戻す、というのの繰り返しです。ビブラートは短音にはかけず。ポルタメントはほどほどに。長音のビブラートは比率70~80%くらいにして、山なりの形のDYNを書いたりとかしました。
VEL(Velocity)が普通のMIDIと違って、発音の子音をはっきりするかどうかって感じになっているので、そのあたりは場面場面で使い分けました。通常は60~80くらいにして、キメの部分では100オーバーとか。正直64以上はあんましはっきりしてるか分からなかったのでたぶん気持ちの問題だろうなあと。むしろ60以下にするとかなり変わる印象。まず40以下くらいにすると、その音の直前の音を跳ねるように音を切るようになるので、突然は小さい値にはできない印象。逆にこれを利用して「っ」の音を表現できる、てのが面白いです。実際の使い方とはちょっと違う気もしますが。
歌詞入力してると、ざ行の音が「dZi(じ)」とかになっちゃうので「Zi」にいちいち直してからやらないと不自然になっちゃうのは、ちょっとどうにかして欲しいですね。前者のほうが単語の先頭音、後者は単語の途中向けということで、基本的には後者ばっか使うはずという。まあ歌詞入力し終えたら全部の発音記号を見直す癖を付けておけば問題ないんでしょうけどね。「~は」→「~わ」にするとか、「~へ」→「~え」にするとか。「を」は自然に発音記号が「o」になりますが、場面に応じて「wo」にしたほうが良い感じ。母音が「o」の音が続くところでは、どうしてもアクセントが欲しくなるので、無理矢理変える感じ。また、音がはっきりしないところは直前に「ん」や「っ」を16分音符とかでこっそり入れて音を分けるようにとかしてました。
そんなこんなで、なんか小技を使ってシンセを調整するってのが、またアナログでいいなあと思うんですよね。ボカロに歌わせるのが良いという以上に、パラメータを弄っていてどう変わるのかとか、どうすれば好きな音になってくれるのかを研究したりするのが凄く楽しい。前に「いいオモチャ」と表現しましたが、まさにそんな感じですね。音が1種類しかないシンセだからこそ、パラメータを研究してどうなるのかーってのを楽しみたいところであります。きっと本来の使い方と違うけど(笑
歌詞を考えるのが大変なので量産は出来ませんが、また遊びで作りたいなーと思います。いつになるか……!