Zephyr Cradle Diary


2013.05.20 (Mon)

[音楽] ガーデンオーケストラの演奏会が終わりました。

FF8を演奏する一発オケの、通称「庭オケ」。土曜日に演奏会があり、無事終えることが出来ました。

奏者で参加された方、スタッフでご協力いただいた方、客席からお聴きくださった方、惜しくも定員オーバーで入場できなかった方など色々いらっしゃるかと思いますが、みなさん本当にお疲れ様でした! お聴きいただけなかった方には本当に申し訳なく……遠方からいらして入れなかった方も居ると聞くと本当に胸が痛みます。しかも差し入れをいただけたりとか……。当日は自分もどたばたと準備と撤収に追われて、来場してくださった顔見知りの方々とお話しできなかったのがホントに悔しいです。

演奏会は超満員のご来場で、ステージも総勢100人以上。Twitterでの感想などを眺めているに、概ね高評価だったようで嬉しい限りです。大作戦は、まずは成功であったと言えるのかなあと思います。ちろん色々と問題はありましたけども。

自分の編曲がこうしてホールで演奏されるのは初めての体験でした。普段ネット活動中心で、アレンジしたMP3をオンラインで公開する機会は山ほどあるというか、オンライン活動だとそういう機会は自分で作って自分で出して宣伝活動も自分でしてっていうセルフプロデュースな感じでの活動なので、こうしてオフラインに出張って、きちんとした形でお披露目されるのは、なかなかにレアな体験をさせていただいたなあとしみじみ思います。M3のフリースペースで演奏するのとはまた全然違いますからね。

ここからは、編曲面について。

当方が担当したのは「The Oath~Premonition」と「Compression of Time~The Castle」でした。編曲者会議(誰がどの曲の編曲を担当するか)で、最初は「Blue Fields」に名乗りを上げたのですが、他の曲とのメドレーの兼ね合いも考慮して、「The Oath~Premonition」のほうに切り替えました。結果として「Blue Fields」含むメドレーは、自分でやらなかったからこそあんなに素敵な曲に仕上がったので、本当に良かったと思ってます。あんなコーラス入りの綺麗なアレンジ、間違いなく自分には出来なかったです。

「The Oath」のああいう弦楽アンサンブルをどう味付けてやろうかとか、「Premonition」にどうスピード感を足して迫力を見せてやろうかとか、リズム隊らしい思考回路を突っ込むことが出来たのかなあと思います。ほしらべの時の経験があったので、あのときよりは質が上がってると良いなあと思うばかりです。個人的なこだわりはやはりリズム隊と、あと木管周りでしょうか。当初ハープが居ない頃にアレンジし始めたものだったので、ハープの譜面はもうちょっと作り込みたかったなあというのが反省点でしょうかね。

その後、ナツカ団長から「演奏会終わるまでプレッシャーになるから言えなかったんですけど、実はPremonitionが一番好きな曲だったんです」って聞いて、マジかーバイオリンの出番増やしておけばよかったーなどと思ったのは後の祭り。それでも気に入ってもらえたとのことで、そこが今回一番嬉しかったかなあと。前の日記で書きましたが、自分も庭オケをたきつけた人間の一人なので、リスナーの方にもそうですけど何より団長に気に入られるのが一番です。前のほしらべのときも同じような考えでしたが。

「Compression of Time~The Castle」について。聴きに来てくださった方にこっちのアレンジを気に入ってもらえる方が、実は嬉しかったりしました。「The Oath」と「Premonition」はなんていうか、原曲からすでにカッコイイので。「Compression of Time」はもともとあんまりオケっぽくない編成の曲で淡々と流れる曲だし、「The Castle」に至っては元がほぼオルガンのみで作られてますしね。オーケストレーションという意味では断然やりがいがあったし、どう違和感なく聴いてもらえるように作れるかを楽しんで編曲できました。というかこの2曲の編曲の一番の目的は「こんな良い曲あったっけか!?」と思わせることでした。少なくとも自分で編曲してる最中はそう思ってましたとも! アンケートできちんと気に入ってもらえたことが書かれていたのを見つけたときは、やっぱり嬉しかったです。

浄書(譜面起こし)については、まだまだ学ばねばならないなあと思うことしきりでした。譜面を作成するのは今回がまだ2度目なので(フルオケアレンジ自体もまだ2度目ですが……)、未熟であることは自覚していたものの、やっぱりまだまだ見栄えの良さは研究できるなあと思いまくった次第です。ちなみに自分はFinaleのライト版であるPrintMusic 2011を使って作成しました。24パートしか作れないという制約はあるものの、実は24パート以上あるFinaleのファイルを読んでしまえばそのまま作れるという裏技があることに気付いたので、ほしらべのときのテンプレートを流用・改造してPrintMusicでせこせこと作らせて貰いました。とはいえやっぱりこのFinale系の操作感にはなかなか慣れない……やはり浄書は浄書で、しっかりと練習というか研究をしていかなければなあと思います。これはこれで面白いので、いずれちゃんと出来るようになりたい。

……とまあ、語るときりがないくらい、自分には大きな演奏会(イベント)でした。コレをきっかけにまたいろんな縁が出来て、いろんなところでお世話になるといいなあと思う次第です。ただしゲームの時間が削られすぎない程度で。

そんなこんなで重ねてになりますが、庭オケお疲れ様でした!!