2020.05.07 (Thu)
■ [Game] 原神(クローズドベータテスト)
すっかり日が空いてしまったのだけど、原神のcβに参加する機会を得たので書いておきたい。
自分でもどこでこのゲームのことを知ったのかあんまり覚えてないのだけど(たぶんTwitter?)、なんとなく絵のタッチが今風のアニメ調で良いなと思ってポチッとcβに応募していて、応募したのも忘れた頃に当選したよとメールが来てテスト期間が始まったって感じだった。崩壊3rdとか作ってるところらしく、そりゃアニメが綺麗だわというのは、後から知った話。
cβテスト期間は3/19~4/13(某ウイルスのため盛況だったのか期間が微延長した)。正確なプレイ時間は不明だけどたぶん50~60時間はやったと思う。cβにプレイ出来る全てのクエストをクリアした(はず)。マルチの他のルーム見るとみんなLv20台くらいだったけど自分は2回限凸してLv60まで行ってた。この辺りは後述。
OPからバトルのアニメで始まり、その最後の方で上のスクショで静止し、主人公をこのどっちにするか選んで開始する、というなかなかダイナミックな始まり方をする。自分は当然女の子を選んだのだけど、選ばれなかった方は敵? にさらわれてしまい、それを追うという話になる。ので、選ばれなかった方もストーリーには関わってくるみたい(cβ期間中にプレイ出来たストーリー中もチラリと登場した)。なおキャラメイクはない。
主人公やこの「敵」が何なのかはほとんど語られないので、よく分からない。その後意識を失い、気付くと別世界に飛ばされていて、そこで片割れを探していくことになる。主人公は「旅人」と呼ばれる。
原神、cβだからデータ消されると分かっていてもなんかずっとプレイしてしまっていかん pic.twitter.com/UaWn2GmTCD
— だいじん@聖剣3漬け (@daijin) March 22, 2020
自分はiPhone版でプレイしていたのだけど、まあとにかくグラフィックが綺麗。iPhoneというかスマホでもここまでコンソールゲームと遜色ないものが出てくるなんて、というのが正直驚いた。いやこれまでもソシャゲとかでは十分にそういったものはあったけど、いわゆる普通のアクションRPGとしてここまで操作もグラフィックもしっかりしたものが出てきたというのはなんかちょっと感動的だった。
ジャンルとしてはオープンワールド系のアクションRPG。オープンワールドのゲームってやった記憶がほとんどないのだけど(ワンダと巨像くらいか?)、スタミナが続く限りはどんな崖だろうと登れるし、水場は泳げるし、高台からは飛べる。マップの限界で怒られない限りはどこまでも歩いて行ける。なのでたぶんオープンワールドってやつだと思う。あんまり先走りすぎると敵のレベルが高すぎて倒すのが辛い感じになるものの、まあ走って逃げれば問題ない。
グラフィックとかUIからMMORPGっぽく見えるが、MMORPGではない。マルチ要素はある(ルームを作って最大4人で同時プレイ出来るっぽかった)が、一切やらなければ単に普通のスタンドアロンなゲームとしてプレイ出来るし、実際自分は一度もマルチやらなかった。特に必要性を感じなかったし自分のペースでプレイしたかったので。ただリアルタイムにアップデートとかメンテとかあるので、ネットワークには常時接続されている必要はあるっぽい。
仲間は最大4人までパーティーを組んで歩けるが、そのうち1人しか操作できないし操作していないキャラは居ない状態になるので、実質的にはソロでプレイしてるような状態になる。じゃあ仲間って何よってのは、戦闘中に任意のタイミングでキャラチェンジ出来るというシステムになってる。キャラクターごとに武器(片手剣、両手剣、槍、弓、魔導書)と属性(このゲームでは元素)が異なるので、バトル中はシーンに合わせて特性を活かしながらバトルをする、というのがこのゲームの特徴。
なおキャラの入手はガチャなので、ここだけソシャゲっぽい。
この「元素」という要素が恐らく一番のウリ。これは一般的なRPGの属性とはまったくの別物。
例えば、水の元素で敵を攻撃するとその敵は水の元素を帯びた状態になる。これだけだと特に何も起こらないのだが、水を帯びた敵を氷の元素で攻撃するとその敵は凍結状態になって、一定時間行動が出来なくなる。こうした元素状態の「組み合わせ」で戦局を読みながら進める、というのが特徴。元素の組み合わせは水→雷で帯電(継続ダメージ)、氷→火で防御ダウン、雷→火で過電流(爆発の追加ダメージ)などもある。当然ながらプレイヤー側も同様なので敵の攻撃属性には注意が必要になる。
他にも例えば、
- 木製の盾を持っている敵は火属性で攻撃して焼失させないとダメージがほとんど通らない(盾は物理でも壊せるが、壊す速度が体感10倍以上違う。火だと一瞬で壊れる)
- 岩属性の敵は常に防御が固いので両手剣のキャラで岩を破壊しないとダメージが通らない
- 雨の日は常に敵味方全員が常時水属性を帯びている(敵の氷や雷がめちゃくちゃ怖くなる)
- 常に氷状態の魔道士にはまず火属性で溶かさないとダメージが通らない
といった感じで、常時この元素を気にしながら戦うことになる。これが、なかなかに楽しい。敵のメンツを見て、まずはやっかいな敵から排除したいからまずは火で戦闘を始めて、一掃したら雷で……とか考えながら戦う。キャラごとに攻撃の元素が決まってるので、使いたい属性に合わせてキャラチェンジしながら戦うことになる。
つまるところ如何に元素の手数(つまりキャラ)を持っているかが戦況を左右するので、すなわちガチャになるのである。うむ、仕方ないね。なお、ガチャは武器ガチャの中に低確率でキャラが入っているっていう一般的な闇鍋ガチャです。あと火属性のCV石見さんの子だけ最初に自動で加入する。cβでは英語音声だったけど。
ちなみに主人公はというと基本風属性で、マップが進むと岩属性にもチェンジできるようになる。風と岩は他の元素との組み合わせが発生しない特殊な属性なので、当たり障りない感じのキャラになる。とはいえ主人公の風属性の「周囲の属性を吸収して元素爆発する」はめちゃ強いけども。風と岩は、どちらかというと移動系で利用されることが多いので戦闘では利点や欠点が薄いとか、そういう感じになってるっぽい。
武器やアクセの強化は強化用の素材やレア度の低い装備を食わせて行うとか、キャラのスキル強化やレベルキャップ解放には特殊な素材が必要とか、あとはEXP素材があるとか、そういったところはソシャゲと同じだと思って差し支えない。
アクセに付与されてる追加効果はランダムだったりシリーズ効果があったりと、ちょっとハクスラ系の装備っぽいのが個人的に好き。そういうの好き。しかもアクセは5箇所も装備出来る。贅沢! アクセはガチャ対象外なので完全にドロップのみでの入手なのも良い。レア度が高いほうが勿論強い(基礎値と追加効果の数が多い)。
HP回復アイテムに関しては、結構なリソース管理が強いられる。探索中に拾える果物は雀の涙程度しか回復しないので、実際には料理を使うことになる。料理の素材は探索中で野菜とか肉とか拾って実際に調理して入手する必要がある。ポーションの類はないので、つまるところ基本的に自給自足。探索中はときどきイノシシとか鳥とか狩って肉を集めておかないと、回復力の高めな肉料理が作れないのだ。
キャラのレベルとは別に「冒険者ランク」というのがあって、これがソシャゲで言うところのプレイヤーレベルみたいなもの。ランクが上がったときに報酬があるほかに、メインストーリーのクエストを進めるには冒険者ランクがいくつ必要みたいな感じの制限がかかっている。cβをやっている限りでは、メインのクエストを進めてたら次の受注にランクを3くらい上げてこいとか言われて、そんなに!? ってなることが多々あったので、ここは改善されると嬉しい。冒険者ランク1上げるのに早くても3日くらいかかったので、3とか上げろってなると一週間くらいお預け食らうので、それはちょっとモチベが。
なお冒険者ランクの経験値は敵を倒してももらえない。デイリークエストのほか、ダンジョン攻略、マップに隠されてる宝箱を開ける、突発発生クエスト(FF14でいうFATE)のクリア、などでもらえる。ダンジョンというのはWAVE制のバトルで、挑戦するには挑戦権を消費(より正確には挑戦してクリアしたときの報酬受け取り時に消費)する。この挑戦権は時間で回復するので、これもソシャゲのスタミナやBPっぽい感じですな。
マップ探索して探し出される宝箱はランダムでポップするものなので、日をまたいだりすると復活してたりする。ただし宝箱は必ず周りに取り巻きのモブや強敵クラスが居るので、それをすべて倒さないと開けられないようになっている。基本的にマップ探索っていうと、この宝箱を探しながら色々ふらふら歩き回ることになるのかなと。あそこどうやって行くんだ? とか、周囲のギミック(数カ所に灯りを付けないといけないとか、数カ所同時に押さないといけないとか)を解かないといけないとか、そういうタイプの宝箱もあって、探索は存外楽しい。
#原神 の璃月のクエストも早く続きが見たいですね pic.twitter.com/bqpQMhmrmL
— だいじん@聖剣3漬け (@daijin) April 10, 2020
メインやサブのキャラクエストでも演出がアニメっぽくて良い感じなので、これを見るためのモチベというのは大きい。cβでは、最初の街のモンドで風龍戦(一応この街のストーリーボスにあたるのかな?)まで体験できたけど、シューティングゲーム要素が入ってきたりとかなり芸が細かくて、これホントに基本プレイ無料でやるの? っていう感じが凄い。その次の街の璃月ではメインの冒頭部分と季節イベントが体験できたけどこっちも演出が凝っていて良かった。てかβテストで季節イベントて。
cβやった限りでは、やはり大陸産のゲームということもあって、メインストーリー以外の会話のローカライズがかなり怪しい。頑張ってるほうだとは思うのだけど日本語的におかしい部分があったり(特に「てにをは」)、もろにタグっぽいものが見えたり、英語が出てきたり、nullとか出てきたり。この辺り、日本語ボイス収録に向けてガシガシと改善されると本当に良いゲームになるだろうなと思うのだけど、逆に言えばこれがまだまだ大変そうな分量がありそうなので、リリースまで時間かかりそうだとも感じる。
あと凄くどうでもいいんだけど、このマスコットみたいなパイモンという相棒キャラ、見た目に反して口が悪いのがめっちゃ良い。めんどくさいことはやらないけどお金や食べ物の話になると食いつきが良いとか、まあ実際におつかいするのは主人公がだけどな! みたいなノリとか。こういうムードメーカーは良いよね。憎めないかわいさ。
ちなみにパイモンの日本語の声優は分からない。主人公2人とパイモンは公式サイトに載ってないんだよね。
そんなこんなで、cβ期間中は正直この原神しかプレイしてなかったくらいにハマっていたりした。iPhone版だったので、お布団の中でゴロゴロしながらプレイ出来たというのも強い。ただし充電しながらじゃないと電池が秒でなくなるのだけど。リリース時にはPS4、Switchでも出るというので、PS4のコントローラーならなおサクサクと遊べそうで楽しみ。
原神、リリースが楽しみな一作です。