2020.09.07 (Mon)
■ [Game] ライザのアトリエ 常闇の女王と秘密の隠れ家
発売から1年近く経っちゃいましたが、ようやく開封してクリアしました。12月にライザ2も出るってンで、流石にそろそろやろうっていうことで。
難易度Normalでクリアまでだいたい1週間ちょうどだったので、良いボリューム感。スタメンの最強の武器防具は作ってあるし、大精霊も全部倒してます。あとは調達地のレベル上げとかトロフィー埋めとかするかなって感じ。
全体的な評価としては非常に高め。何にせよ不満がほぼ何もないというのは非常に好印象だった。やっぱりね、安定した普通のRPGというのが一番なんですよね。
うーんライザかわいいですねこれは #PS4share pic.twitter.com/TwHOE7kvs0
— だいじん (@daijin) August 30, 2020
ライザのアトリエの惜しいなと思うところは、「ライザがかわいい(特にFTMMが良い)」以外に全然ゲームの宣伝する気なくない!? ってところ。こんなにちゃんとしたRPGしてるのに、ライザのキャラ以外を推してない(ように見える)。ちゃんとしっかりしたRPGだよ。そこを推そうよ! とクリアして思いました。
ということで代わりに宣伝します。
ゲームの舞台は、古くに滅んだ王国の遺跡が多く残る村。退屈な日々になんとなく不満を抱く3人(ライザ含む)の少年少女の話です。その村にあるとき、隊商とその護衛の錬金術士と戦士が村の外からやってくる。外から来た錬金術士はその村の遺跡について調べに来たが、さて3人はその錬金術士と戦士に色々と教えを請い、ライザは錬金術士として目覚める。また時を同じくして、村の外では見たこともない魔物の出現などや不漁などが起こる。そういった事件を追っていくうちに、ライザたちは大きな事件へと巻き込まれていく……。と、ストーリーをざっくり言うとそんな感じ。
アトリエシリーズというと、3年とか期限を決められて何々を成し遂げなければいけないとかそういう感じだったけど、ルルアくらいからそういうのはなくなって、期限とか一切気にしなくて良い普通のRPGになった。アイテム生成にかかる時間や探索の移動の日数とか、何も気にせず伸び伸びとプレイ出来ます。
そしてやはり、このゲームのウリは錬金術のシステム。マップ上で拾ったり敵を倒したりして素材を集めて、冒険に役立つ装備やアイテムを作りながら進めていく。すべての素材にはランダムに属性値、品質、特性が付いているので、例えば武器を作りたいなら攻撃力アップする素材を集めて作るとか、回復アイテムなら追加で暗闇回復付けたりとか、そういうのを考えながらオリジナルのアイテムを作っていけるのが楽しい。
素材集めに奔走するゲームのシステム上、マップ移動する機会がとても多いのだけど、とにもかくにもマップのロードが速いのが非常に良い。SSD換装済みのPS4 Proだけども、マップ移動のロードは2~5秒くらい。SNS見るヒマもない。ロード時間が短いということはその分ゲームに没頭できるので、凄く良い。これは本当に褒めたいポイント。あと、マップジャンプはいつでもどこへでもジャンプ出来るのもめちゃくちゃ良い。
戦闘の難易度は、装備やアイテムの準備をしっかりしてればその分だけ難易度が下がる。装備は基本的に自分で作るしかないのだけど、上位素材が手に入った時点で上位装備を作れば敵の攻撃はほぼ全部ダメージ1に出来るので、満足感が凄い。だいたいのことは錬金術でなんとかなる。
あと、今作からなのかは分からないのだけど、錬金術で作った装備やアイテムは、不要素材を破棄して得られるジェムというものを消費して再強化や複製が出来るようになった。複製。例えば、めちゃ良い素材全部ぶち込んで作ったこだわりの1品モノの装備を、いともたやすく(もないが)コピーして量産できるようになった。いいぞ、こういうのでいいんだぞ、今風に遊びやすくなってくれているじゃあないか!
こうしたシステム面が楽しいRPGになってくれた上で、ライザをはじめとしたキャラクターたちが成長していくストーリーが描かれていく。シナリオ担当が灼眼のシャナの人だと知ったのはクリア後でした。
個人的には、恋愛要素が欠片もないのが良い。ライザをはじめ誰も彼も、恋愛や異性を意識して頬を染めるような演出は1度たりともなかった。この思い切りは凄いと思うし、そういうのを全部抜きにしても彼女たちやそれを取り巻く人間関係が丁寧に描かれていて良かった。
あと、メインビジュアルで描かれがちのクラウディアという女の子がいわゆるヒロインポジションなのかな? とか思っていたけど、実際はそんな気配はなかった。この子むしろ一番の外野で扱いがぞんざいな気すらする。ライザ2にも居るようだけど大丈夫だろうか……。なお一番のヒロインはNPCのボオスくんだよ、間違いなく。
音楽は安定のガストサウンド。アイリッシュっぽさを残すゲーム寄りのサウンドを中心、今回は生録の室内楽が多めで贅沢な感じ。バトル曲はBLUE REFLECTIONで最高の音楽を描いてくれたアサノハヤトさんなので、最高が詰め込まれていた。サントラは頼むから2ループ収録してくれ。
そういうわけで、たっぷりと楽しめたライザのアトリエ。2を発売する前までにやれて良かった。ライザの容姿ばかりが一人歩きしてしまっているような気がするけども、RPGとして凄くしっかりとした内容に仕上がっていたので、今更と思わずにプレイ出来て良かったなあと心底思うゲームだった。
周回要素はないけども、せめてトロフィーは集めたいのでもうちょっとやり込もうかなというところ。